月曜日とはいえ祭日ならまた電車がないのでは・・・と思ったがそれはないらしく　帰りはキースリーからすぐリーズ行きの電車があった 30分ほどでリーズに着く この地方の交通の要所だけあって　大きな現代的な駅 ここからはロンドン・キングスクロス行きの電車が出るはず ホームに現れたのは行きとは全く違うクラシックで素晴らしくきれいな「長距離列車」という感じの電車 あまりに昨日と違うので　駅員さんに確かめたが　確かにキングスクロス行きということで安心して乗り込んだ 休日だけあってほぼ満席状態だったが何とか席も見つかり　今度は臨時停車もなく3時間足らずであっけなくロンドンに到着した 行きの苦労は何だったんだ・・・・(-＿-;)
鉄道王国と言われる英国 以前は国鉄だったが現在では民営化されており　26社の鉄道会社が運営しているそうだ 地域ごとに担当が決まっているのだが複数の会社が平行する路線もあるそうで複雑・・・ ということは窓口も違うのかと心配になったが　そういうことはなくチケットは普通にどこの窓口でも買えるようだ 往復で買うと割引になるのだが細かい内容がよくわからず　片道づつ買って損をしたかも・・・・ この日乗った電車のエンブレム 「フライング・スコッツマン」というイングランド / スコットランドを結ぶ歴史ある路線らしい
			キングスクロスに到着した電車 キングスクロスは初めてロンドンに来た時　ホテルがこの近くにあり　ここも滞在中何度か利用したのでなつかしい その時は息子との珍道中だったのだが この駅でどこかのおじさんがニヤニヤしながら 「Is he your son or husband？」と話かけてきたのには呆れた 「あほかっ　息子に決まってるでしょっ！」とまあこれは英語で言うことが出来ました（笑） （当時息子は高校1年のわりにはまだ子供っぽいなあくらいに思っていたのに　どこをどう見たら夫に見えるねん） そういえばこの駅も去年はテロの標的にされて多くの犠牲者が出たのだ 80年代には大火災にも遭っているとのこと 見たところはそんなに以前と変っているようには見えないが　安全面では徹底して　2度と悲惨な事件に巻き込まれないようにしてほしいものです
そしてキングスクロスといえばコレですね〜 ふと思い出して探してみたらありました ハリー・ポッターの9と 3/4ホーム といってもここはホームではなく実際映画に使われた場所でもない まあ観光用に作られたスポットだが　雰囲気は味わうことが出来る あの映画も続編が次々作られているようだけどどうなんでしょうね〜 私は初回でもういい　という感じだったけど　(;^_^A 今回はもうホテルに帰ればいいので急ぐわけでもなし　地下鉄で帰ることにしたのだが・・・

			ところがその地下鉄の駅がまた大混雑で　ものものしい格好の警察官がたくさんいて　空港のようなチェック・ゲートまであり　荷物を通過させて調べられている人たちが並んでいる それこそまたテロでもあったのかと一瞬ドキリとした おまけに乗った地下鉄は私の降りるべきクィーンズウェイを止らずに通りすぎてしまい　次のノッティング・ヒル・ゲイトまで持っていかれてしまった ノッティング・ヒル・ゲイトで降りて反対路線に乗ろうとしたら　駅は封鎖だという 仕方なく外に出るとともかくすごい人　当然渋滞 いったい何があったのかと思ったが　あとで聞いたらノッティングヒルで何かお祭りをやっていたらしい 大勢の人が集まるので警察も厳戒態勢の警備をしていたのだろう 一駅だし　仕方なく歩くことにしたが　その間にも小競り合いで逮捕されちゃう人とかもいて　ともかく英国の美しきカントリーサイドをずっと旅してきた目には　いったいなんなの！　この混雑！という感じである
人をかきわけるようにしていったんホテルに帰り　近所で食事でもしようと出かけたのだが　さっきより人が多くなっていてパブなども満員のようだ クィーンズウェイの繁華街に入ると　ここはいったいどこの国？と言いたくなるような無国籍ぶり 歩いている人たちもだが　最後に英国風のクリーム・ティでも楽しみたいなあと思っても　あるのはイタリアン・カフェばっかりじゃないですか 中華　中近東風　アメリカンファーストフード　もちろん日本料理店もある それにしても食べた後のゴミはみな道路にポイ捨てなのだろうか　　　この汚さといったら　今まで見てきた美しい町と同じ国とは思えない ちなみに翌朝再びここを通った時には　洗ったようにきれいになっていた というか　洗ったのだろうね　夜中か早朝に・・・・
			なんだかもう疲れてしまい　早く食べて帰ろ　と飛び込んだお店 あたりを見回すとあちこちの席で水煙管を吸っている人たちが・・ えっ！ここは何なの？！と一瞬固まりました 別に普通のレストランなんだと思うけど　イスラム系のお店？ 水煙管なんて初めて見たので　う〜んやっぱり知らないものにはある種の恐怖感 いきなり閉められて　どこかへ売り飛ばされちゃったらどうしよ　ってそんなトシでもないか　(;^_^A （でも実際そういうことあるらしいですよ） 出てきたサーモン・ステーキの付け合せはなんと白いごはん＠＠ 粘り気のない外米のピラフだったけど　そういえばクニを出てから一度もご飯食べてなかったんだわ・・・と感慨深く　なんか焼き鮭にご飯　という雰囲気でいただきました 明日はもう日本に帰る日 ロンドンの暮れ泥む空を飛行機雲が横切っていく・・・

			翌朝　早や帰国の日 朝食のレストランで2日ぶりにツアーの皆さんと再会して無事を喜び合う（笑） ロンドン観光では女王陛下が不在のため　バッキンガム宮殿の内部まで見られたそうで　ちょっと惜しかったかな ロンドンのホテルの朝食はどちらかといえばコンチネンタルに近く　フルーツといったら丸のままのりんごが籠に盛ってあるだけ りんごひとつ持って　ホテルのすぐ近くのハイドパークに行った 11時頃までは自由時間なので　このハイドパークをつっきっていけば繁華街であるナイツ・ブリッジに出ることだし　ハロッズで買い物なども出来る ツアーの人たちはそんな感じで出かけていったようだが　私はな〜んか今回ロンドンはもういいや・・・という気持ち ここのケンジントン・パークにはかつてチャールズ皇太子とダイアナ妃が住んでいた宮殿もあるのだが　それもちらりと見ただけでパス ひたすらぼ〜っとして散歩するのみ
公園にはリスがたくさん棲んでいる 以前初めて見た時は　全然こわがらないで寄ってくるのにビックリしたものだ スルスルと木を登り降りし　写真を撮ろうと近づいても逃げない すぐ足元で立ち上がって木の実など食べている様子はほんとに可愛らしい 生態系の維持のためなのか　餌は与えないように　という看板が立っていたので　偶然持っていたパンをやることが出来なくてちょっと残念 もちろん犬の散歩のメッカでもあります 毎日こんな公園で散歩できるロンドンの犬はしあわせだね♪
			ケンジントンパークのピーターパンの像 これだけは見たくてずいぶん探してしまった ほんと　誰でも窓に立ち　大きく手を広げたらそのまま大空を飛べるんじゃないか　と思ったことがあるだろう 考えてみればブロンテ姉妹を愛読する前の子供の頃から　英国の児童文学にも親しんできたのだ 初めて買ってもらった「不思議の国のアリス」はボロボロながらまだ持っているが　それには母のつけてくれた平仮名のふりがなが　カタカナについている ややこしいが　つまりまだ平仮名しか読めなかったときに買ってもらったものらしい 文学のみならずビートルズやローリング・ストーンズにも熱をあげてずいぶん聞き倒したし・・・ 昔から英国のものにはずいぶん影響を受けていたのだなあと　今さらながらしみじみ思う

タイクツな旅行記　長きにわたり読んでいただきまして誠にありがとうございました　<(_ _)>

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